仕事と人

Interview

社員の想い

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株式市場の制度設計をとおして、
市場を活性化し、世界のマネーを取り込む。

株式部
政治経済学部政治学科卒
2007年入社

現在の仕事

私の所属する株式部総務企画グループでは、当社最大の収益部門である株式市場の売買制度の設計を行っています。制度設計には大きく二つあり、一つは環境変化による既存の制度の見直し、もう一つが新たな制度や仕組みを設計することです。私は主に後者の新たな制度づくりを担当しています。その中で、現在、私が取り組んでいる制度設計の一つにETF※に関わるものがあります。ETFとは証券取引所で取引可能な投資信託のことです。私のミッションはETFの流動性を向上させるために、どのような制度・仕組みが最も相応しいかを考え、設計すること。とりわけ、海外の機関投資家に興味をもってもらうための制度づくりを目指しています。

※Exchange Traded Funds

現在の仕事の難しさはどんなところにありますか?

公正性・公平性を確立し、安心して取引できる制度をつくることが私たちの使命ですが、その一方で、ETFのような新しい商品では、多くの投資家が参加しやすい制度をつくることも求められています。実際、欧米やアジアの国々に出張し、機関投資家へのヒアリングなども行っていますが、規制と緩和、それらを両立させる難しさがあると感じています。機関投資家を始め、証券会社、投資信託をつくっている運用会社、さらには監督官庁である金融庁など、多くのステークホルダーとの折衝も難しさの一つです。社内的には、運用を担当する売買監理や設計した制度をシステム化するIT開発部などとの連携も不可欠。その中で、いかにより良い取引制度をつくるかが、私のミッションです。

やりがいを感じる時はどんな時ですか?

より良い売買制度を作ることで市場を活性化させ、世界のマネーを集め、日本経済のプレゼンスを高めること。そこに大きなやりがいを感じます。制度や仕組みをどう変えればより活性化するのか、決まっていないことをどう決めるのか、そのために必要な調査や分析は何か、そうした問題意識をもって仕事に取り組めるところも、この仕事の面白さの一つです。

仕事をする上で心がけていることはなんですか?

自分が取り組む仕事の意味を明確にすること、手戻りがないように仕事をすることを心がけています。座っているだけの会議に出る必要はないですし、出たからには議論に参加し、アウトプットに責任を持たなければならないと思っています。何のための仕事で、どんなアウトプットが必要か、つねに確認してから作業を始めるようにしています。

日本取引所グループに入社を決めた理由はなんですか?

就職活動当初はコンサルティング会社や外資系金融機関などを回っていましたが、何のために仕事をするかを突き詰めていくうちに、一企業のための仕事というよりも、より社会性のある仕事に就きたいと思うようになりました。日本取引所グループの業務は、経済を動かすための社会インフラづくりという、非常に公共性の高い仕事です。そこが一番の魅力でした。もう一つ、少数精鋭という点にも惹かれました。若いうちから大きな責任と裁量権をもって仕事ができる、そこもJPXの大きな魅力の一つでした。

自分の成長を実感できた時について教えてください。

マーケット営業部に在籍していた時、コロケーションという新しいサービスを海外の投資家により多く利用してもらうための営業部が立ち上がり、海外営業を自ら志願し、海外出張を任されました。先輩に付き合ってもらいながら、徹夜で英語によるプレゼンを猛練習。飛行機の中でも英語の書類を読み続け、本番に臨みました。やりたいことをやりたいと手を挙げ、実行すること。言い出したからには責任をもって質の高い仕事をすること。有言実行を果たすことで、大きな成長を実感することができました。

日本取引所グループで働くことの魅力はなんですか?

若くても、やる気があれば、責任ある仕事をどんどん任されることです。自分が言った意見や提案が良いものであれば、すぐさま実行に移させてくれます。役員を前にしたプレゼンの機会もあります。例えば、現在取り組んでいるETFの制度設計の仕事も、私自身が「こうすればETFの流動性をもっと高められるのでは」という提案からスタートしたものです。若くても株式市場を変えられる仕事ができる、そこがJPXというステージの最大の魅力です。

Career Step

キャリアステップ

2007-1年目
派生商品部に配属され、デリバティブ市場の売買監理を担当。 市場の調査や取引データの解析、簡単なコーディングなどにも携わる。
2008-2年目
IT開発部に異動となり、清算システムの開発を担当。
2010年-5年目
コロケーションサービスの営業を担当。海外投資家向け営業も経験する。
2013年-7年目
株式部総務企画グループに異動し、現在に至る。