攻めにも、守りにも、
革新を。

株式会社日本取引所グループ
人事部長

田村 康彦

Exchange & beyond、
3つの“Focus”

JPXは、2030年を見据えた長期ビジョンとして、「幅広い社会課題に、資金調達・資金循環機能をはじめとしたソリューションを提供するグローバルな総合金融・情報プラットフォームへと進化し、持続可能な社会と経済発展の実現に貢献する」ことを掲げています。2022年度から始まる3か年は、この長期ビジョン実現に向けた第一ステージと位置づけ、取引所に求められる安定的市場運営の機能を強化しながら、その枠組みに過度にとらわれず新たな領域へも進んでいく意思を「Exchange & beyond」というスローガンに込めた、中期経営計画2024をスタートさせました。

Exchange & beyondには3つの“Focus”があります。
1つは企業のイノベーション・成長と資産形成の循環促進です。企業の資金調達と国民の資産形成を支える中核的インフラとして、企業のイノベーション・成長を支援するとともに、その果実が国民の資産形成へ繋がり次のイノベーション・成長へと循環するため、発行・流通市場の環境を整備します。

2つ目がマーケット・トランスフォーメーション(MX)の実現です。アジア太平洋地域における資金循環ハブとして機能すべく、社会全体として最適なリスク/リターン配分の実現を目指すとともに、徹底したデジタル化や情報利用の高度化を推進します。

そして3つ目が、社会と経済を繋ぐサステナビリティの推進です。サステナビリティに関連する情報・商品・サービスなどに、誰もが容易にアクセスできる環境を整備することで、幅広い社会課題に対して、市場メカニズムを活用したソリューションを提供し、持続可能な社会の実現を後押ししていきます。

「革新」を起こし、
それを担う人材を

2022年4月には、新たな子会社としてJPX総研を設立しました。JPX総研は、グループ内の指数、データ、デジタル関連事業を集約して市場関連サービスの一元化を図るとともに、グローバルな総合金融・情報プラットフォーム「G-HUB」を実現するための重要な役割を担います。また、 ESGや上場会社関連など市場の魅力を高めるために必要と考えられる分野におけるサービスを拡充するとともに、日本の金融・資本市場の競争力強化・地位向上に貢献する活動を展開していきます。

こうした背景にあるのは、世界の取引所と渡り合っていくためには安定的な市場運営をしているだけでは十分ではない、という強い危機感です。グローバルな市場間競争における日本の金融・資本市場全体の魅力向上に貢献するためには、これまでの取引所の常識に囚われない攻めの挑戦、「革新」が強く求められます。 もちろん「公共性」「信頼性」「透明性」という取引所の社会インフラとしての役割に変わりはありません。マーケットを安定的に運営していくことは、JPXが強く守り通さなければならない最大のミッションです。しかし、デジタル技術が進展し、マーケットニーズが多様化する現代では、マーケットの安定運営という守りにも「革新」が必要だと、私たちは考えています。

そこでいま、私たちが求めている人材が、「革新」を起こし、それを担える方々です。

※G-HUB:Heighten market integrity, Unlock opportunity, Benefit society

異なる文化で培った
経験と特質に期待

次世代の新しい取引所の姿を模索し実現するための背骨は、自ら課題を考え抜き、その実現に向かって積極的に取り組んでいく一人ひとりの社員です。JPXでは人材採用において、求める人材像として次の3つを掲げています。

1. 新規領域を開拓し、牽引していく力・タフさを有する人材
2. 多様なステークホルダーの結束点となる意識を有する人材
3. 現状に満足せず、より高い次元を目指す意識を有する人材

これに加えて、キャリア人材には、JPXに新しい風を吹き込むことを期待しています。JPXとは異なる文化、土壌で培った経験・特質を存分に発揮していただきたい。それが既存の風土と化学反応を起こし、「革新」に繋がると考えています。

過去に経験した分野は全く問いません。JPXはマーケット運営だけでなく、システム開発やグローバルビジネスに関わる部署など幅広い業務領域を持ち、会計やIT、リーガルなど、あらゆる経験が活かせるフィールドが用意されています。その一方で、ビジネス規模に対して社員1,200名という少数精鋭体制であり、一人ひとりが担う裁量が大きいことも特色です。

JPXの「攻めの革新」と「守りの革新」に、ぜひ皆さんの力を貸してください。